2025年もありがとうございました

2025年 数学カフェ 活動振り返り

2025年は、数学カフェにとって、
これまで積み重ねてきた活動がさまざまな形でつながり、
次の段階へと進み始めたことを実感する一年でした。

研究、教育、アウトリーチというそれぞれの取り組みは、
一見すると別々に進んでいるようでいて、
現場を通じて少しずつ結びつき、
活動の広がりと手応えを感じる機会が増えました。

今年の大きな節目の一つが、数学カフェ10周年です。
この節目を迎え、これまで支えてくださった方々とのつながりを改めて意識しながら、
数学カフェのこれからを考える一年でもありました。

その一環として、日曜数学会とのコラボ企画を実施しました。
日曜数学会さんとはほぼ同じ時期に活動を始め、
長年にわたり、私たちの活動の励みとなってきた存在です。
今回ご一緒することができ、大変嬉しく思っています。

日曜数学会の
活動紹介記事
で詳しくご紹介いただいていますので、
ぜひそちらもご覧ください。

これらの取り組みを通じて、
「市民・愛好者・研究者が交差する場」を長く育ててきた価値を、
改めて実感する機会となりました。

研究とアウトリーチがつながった一年

今年は、アウトリーチ活動が研究へと発展したことも、
大きなトピックの一つです。

熊本県立宇土中学校での実践や、
熊本県立盲学校・富士通の簗島さんと実施した
数学とアクセシビリティに関する授業をもとに、
目が見えない方のための音声教材開発に関する研究へと発展し、
その成果が6月の国際会議に採択されました。

現場から生まれた問いが研究として評価されたことは、
数学カフェの活動の方向性にとって大きな励みとなりました。

地域に根ざしたワークショップの展開

関東圏では、新たに川越・北千住
ワークショップを開始しました。
初めての場所での実施でしたが、川越では、
川越子ども応援パントリー、てらこや本応寺教室(川越)の方々にご協力をいただきました。
地元の皆様の教育にかける思いを感じました。

年明けには、さらにもう一か所での開催も予定しています。

「定期的に通える数学の場」を少しずつ増やしていくことが、
地域との信頼関係づくりにつながっていると感じています。

熊本・沖縄でのアウトリーチ活動

地方での活動にも、引き続き力を入れました。

沖縄では、おきなわ数学まつりを開催し、
沖縄工業高等専門学校の航空宇宙同好会やロボット制作委員会、
CoderDojo名護、OIST、すうがく徒のつどい、そして大槻兼資さんとのコラボが実現しました。

おきなわ数学まつりの活動については、
沖縄県内の教育雑誌ジュクタンにて
活動報告
として掲載していただきました。

熊本では、熊本県立宇土中学校での授業が継続し、
地元企業の皆さまから資金提供という形でのバックアップを
いただけることになりました。
地域の教育・探究活動として信頼していただけたことを、
大変ありがたく感じています。

年明けに向けて

年明けには、最先端の研究を紹介する講演企画も予定しています。
研究・教育・アウトリーチを分断せず、
行き来しながら育てていくことが、
数学カフェのこれからのテーマです。

まとめ

振り返ってみると、今年は新しいことを始めた一年というよりも、
これまで続けてきた活動が、
思いがけない形でつながり、広がった一年だったように思います。

一つひとつの活動は小さくても、
現場で積み重ねてきた経験が、
研究や地域連携と結びついていく手応えを感じることができました。
この感覚を大切にしながら、
次の10年に進んでいきたいと考えています。

参加してくださった皆さま、
コラボレーションしてくださった皆さまに、
心より感謝申し上げます。


これからの10年は?

代表理事の根上が博士課程との二足のわらじで活動していることもあり、
運営面では手が回らない場面も少なくありませんでした。
今後は、事務などの運営体制を強化し、
よりスムーズに活動を進められる環境を整えていきたいと考えています。

また、さまざまな地域で教育に携わる方々とのつながりも生まれてきました。
そうした方々と連携しながら、研究と教育をつなぎ、
数学に対する前向きで楽しい思い出を、
これからも多くの人と共有していけたらと思っています。

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